一関・平泉

オリジナル弁当商品化 たっぷり野菜の和風キッシュ【一関】

ホーマス・キリンヤと連携し、オリジナル弁当を商品化させた修紅短大食物栄養学科の学生7人
修紅短大学生 キリンヤとコラボ

 一関市萩荘の修紅短大食物栄養学科の学生は、同市大町のホーマス・キリンヤ(髙栁卓也代表取締役社長)とコラボレーションし、「たっぷり野菜の和風キッシュ弁当」を商品化させた。同学科の卒業研究企画の一環で、オリジナル弁当は一関、奥州両市のフードパワーセンターバリュー全店で3月中旬ごろまで販売。学習成果の集大成に、学生たちは「多くの人に食べてほしい」と期待を込める。

 オリジナル弁当の考案は商品開発の現場を知るとともに、地域住民の健康を促進しようと毎年実施。第5弾となる今回は同学科2年生7人が2018年9月からメニューのアイデアを出した後、社員と試行錯誤しながら12月に完成させた。

 弁当のメニューは「キッシュ」、「トマうどん」、「ツナと野菜のヨーグルトサラダ」の3品。キッシュはフランスの郷土料理で、20代の若者や女性になじみがあり、弁当に使われている例が少ないことに着目して採用した。

 キッシュは鶏肉やタケノコ、白菜、ジャガイモと具沢山な一方で、甘さを控えたタルト生地を使い、生クリームを豆乳に変更して脂質とカロリーを減らした。トマうどんには鉄分が豊富なアサリをトッピングし、トマト味にして塩分を抑える工夫がなされるなど、学生たちは「現代人に足りないビタミン、ミネラル、食物繊維をこの1食で補える」と自信をのぞかせる。

 協力したホーマス・キリンヤに対し、佐々木瑞希さんは「弁当箱への詰め方などたくさんアドバイスをもらい、自分たちの理想よりも良い物に仕上げてくれた」と感謝。髙橋みゆきさんは「斬新なアイデアを取り入れたかった。みんなで協力して、120点の出来になった。食べた人がおいしいと思ってくれたらうれしい」と笑顔を見せた。

 指導した同学科の渡邉美紀子講師は「活発に意見を出し合い、若い発想が詰まった新しい弁当になった」と学生の頑張りをたたえた。

 価格は税抜き398円。25日にはフードパワーセンター・バリュー一関店で、午前11時から午後2時まで学生たちによる試食販売会が行われる。

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