奥州・金ケ崎

研究成果 今後の糧に 水沢高SSH課題発表会 コンニャクで耐震調査【奥州】

水沢高の課題研究発表会で成果を披露する生徒

 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている県立水沢高校(立花起一校長、生徒715人)は18日、奥州市水沢の同校で課題研究発表会を開いた。普通・理数科の2年生が、それぞれのテーマに沿って取り組んだ研究成果を披露し合った。

 発表者と1年生、教職員のほか、指導助言者として大学や国立天文台水沢VLBI観測所の研究者、同校OBの大学生が参加。午前に普通科、午後に理数科が発表した。

 開会行事で立花校長は「思うようにいかないのが研究というもの。それを乗り越え、ある程度の成果を出したということに意義がある。今後の糧にしてもらいたいし、きっと皆さんの財産になるはず」と語り掛けた。

 普通科の発表は体育館で行われ、各グループが「飛びやすいブーメランの法則」「DNAを抽出しよう」「オノマトペの由来」「流行語の歴史」といったテーマで行った研究結果を紹介。生徒や助言者が興味あるグループのブースを巡回した。

 このうち井手瑛大君、佐々木篤君、高橋久明君、千葉泰誠君は、東日本大震災の経験から建物の耐震構造に着目。「どんな物質が揺れを軽減できるのか」をテーマに、制作した地震計を使ってコンニャクなど身近にある物の耐震性を調べた。

 結果的には、データを紙に記録するためのモーターがうまく回らず、考察に必要な記録が得られなかったというが、「まだ途中なので時間をしっかりと取り、調べる物質をさらに増やしたい。物質の密度や質量、大きさを調べるなどして疑問を解決したい」とした。

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