北上・西和賀

民俗芸能 身近に感じて 行山流口内鹿踊 26日、ササラ張り替えWS【北上】

背中に伸びるササラが躍動する行山流口内鹿踊の舞

 北上市の民俗芸能団体・行山流口内鹿踊(ししおどり)(昆野将之代表)は、26日に鹿踊りの特徴的な装束の一つである「ササラ」を張り替えるワークショップ(WS)を、同市口内町の口内地区交流センターで初めて開く。後継者不足が叫ばれる中、民俗芸能を身近に感じてもらおうと企画したもので、関心を高めて活動に弾みをつけたい考えだ。

 同団体のメンバーは10人。市内の民俗芸能団体が高齢化や後継者難などの課題を抱える中、同様の課題に頭を悩ませることに危機感を感じ、一般に関心を持ってもらう取り組みに本腰を入れてスタートさせることにした。

 その第1弾となるのが今回のWS。ササラとは、踊り手が背負う特徴的な装束の一つで、約3メートルの竹に白い障子紙などを花を咲かせたように巻き付けた物。神具の御幣(ごへい)を象徴していると考えられている。ササラの存在は、舞の流麗さと躍動感を表現する道具ともなっており、使用頻度によっては汚れや破損が生じるためシーズンごとに紙の張り替え作業を行っている。

 WSは26日午後6~8時。関係者から鹿踊りの由来や舞などについて解説を受けた後、竹に巻き付ける紙を張り替える作業に挑戦する。同団体のメンバーは、WSで制作されたササラを背負って新年の活動をスタートさせることになる。

 関心のある人は誰でも参加可能で、昆野代表は「少しでも鹿踊りに関心を持ってもらい、活動の活発化につなげたい」と期待している。参加無料。問い合わせは昆野代表=090(3361)8744=へ。

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