奥州・金ケ崎
思いやりの心 大切に 胆沢図書館 保護猫写真、図書など展示【奥州】
奥州市胆沢の市立胆沢図書館で、猫ノ図書館開設２周年記念イベント「くまおが山からおりてきた展～くまおの岩手奥州場所」が開かれている。インターネット交流サイト（ＳＮＳ）で人気の保護猫「くまお」をモチーフにした写真や絵画のほか、猫に関する図書などが紹介されている。
同図書館は猫に関する図書を集めた「猫ノ図書館」を２０１７年２月22日（猫の日）に常設コーナーとして館内に開設。猫の本は小説やエッセー、写真集、絵本、雑誌など１０００冊を超える。
今回のイベントは生き物の命の尊さや奥州の魅力を発信する「協働まちづくりプロジェクト」で、奥州保健所が共催、一般社団法人くまおが協力、リコージャパン岩手支社とアニコム損害保険が協賛している。
猫に関する図書をはじめ、神奈川県の里山暮らし後に保護された「くまお」や同館の「ねこ館長」を務める同市江刺のブリティッシュショートヘア「むぎ」のプロフィル、イラストレーターや写真家による「くまお」をモチーフにした作品を展示。映像による「くまお」の様子、自治体や企業による「ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）」の取り組みを「くまお」が説明するパネルなどが紹介されている。
同図書館は「猫を共通点としてさまざまな人や企業とつながることができた。保護猫の命の大切さ、思いやる気持ちを育んでほしい」と話している。
イベントの一環として、26日には同館で「くまお」の飼い主「くまお母」（東京都）によるトークイベント、売り上げの一部を保護猫の活動に充てる「くまお」のグッズ販売が行われる。トークイベントは予約制で、既に定員に達している。
開設２周年記念イベントは２月24日まで。問い合わせは、同図書館＝０１９７（４６）２１３３＝へ。
