花巻

互いの表現尊重しよう るんびにい美術館企画展関連WS 合作俳句、詩に挑戦【花巻】

参加者が表現を介した創造の喜びを体験したWS「出張!釜ケ崎芸術大学@いわて」

 るんびにい美術館の企画展関連イベント「出張!釜ケ崎芸術大学@いわて」は19日、花巻市星が丘の同館で催された。「日本最大のドヤ街」とも呼ばれる大阪市西成区あいりん地区での芸術実践を、花巻に持ち込んで行われたワークショップ(WS)。参加者が俳句と詩の創作を通し、一人ひとりの表現を互いに認め、尊重する同大学の精神に理解を深めた。

 同美術館の企画展「えぇ街やで、ここは。-ココルームと釜ケ崎芸術大学」の関連WSで、市内外から男女約20人が参加。同大学の活動に取り組むNPO法人「こえとことばとこころの部屋(ココルーム)」立ち上げの中心となった上田假奈代さん、同地区民の伊藤洋彰さんを招き、同館で初めて開催された。

 一人ひとりの表現を読み取り、認め合うため独特の形式が取られたWS。俳句では最初の5字と次の7字、最後の5字をそれぞれ別の参加者が担当して一つの作品に仕上げた。詩では2人一組でグループをつくり、相手が描いた絵を基に、もう一人が絵にまつわるエピソードを聞き取って文章を作った。

 参加者は最初は戸惑いの表情を浮かべたものの、徐々に、周囲とのコミュニケーションを介した創作に熱中。出来上がった作品を音読発表する頃にはすっかり打ち解け、和やかに拍手を送り合うなどしていた。進行役を務めた上田さんは「合作俳句と詩は別々にやることが多いが、今回はせっかくなので一緒にやってみた。皆さん心を開いてくださった」と笑顔だった。

 WSに合わせて催されたトークライブでは、上田さんと伊藤さん、同館アートディレクターの板垣崇志さんが語り合った。参加者は伊藤さんの「表現に出合うことで(自分が)素直になり、優しくなった。釜ケ崎でも日本でも、声を上げることができない人がたくさんいる。お互いが優しくなればもう少し優しい社会になると思う」の発言に深くうなずき、創作を通した認め合いや共感、心をつなげる意義に思いを巡らせていた。

 企画展「えぇ街やで、ここは」は、2月26日まで同美術館で開催している。

 問い合わせは同館=0198(22)5057=へ。

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