県内外

復興、そして未来へ 県内8校の児童生徒 古里への思い実践発表【岩手】

活動を紹介するスライド写真とともに合唱「明日へ」を披露する船越小の児童

 東日本大震災の経験や教訓を生かし、復興や郷土を支える人材を育成する本県独自の教育プログラム「いわての復興教育」の児童生徒実践発表会(県教委主催)が30日、盛岡市の県民会館で開かれた。県内8校の児童生徒が発表を通じて命や人と人とのつながり、社会参画、災害への備えの大切さなどを訴えるとともに、将来や郷土への思いを語った。

 県内外に復興教育の意義を発信し、子供たちの郷土への誇りと愛着を高める機会にしようと初めて企画。開会に際し高橋嘉行県教育長は「古里を大切に思い、未来の岩手をつくっていく仲間として絆が深まる会にしてほしい」と呼び掛けた。

 発表したのは、県内の小中学校、高校、特別支援学校、義務教育学校の児童生徒約150人。

 このうち、震災の経験を時間の経過とともに忘れていく記憶にしないために、全校で合唱曲「明日へ」を歌い継ぐ取り組みを行っている山田町立船越小学校は、3~6年生90人が呼び掛けで曲が誕生した経緯を紹介。スライド写真で活動の様子を紹介しながら合唱を披露し、6年の山崎杏璃さん(12)は「みんなが苦しくつらい経験をしてきた中で前向きに未来を歩んでいこうという思いが伝わるように歌った」と語った。

 岩泉町立浅内小学校は、全校児童6人が震災学習列車を活用した復興や防災学習、2016年の台風10号災害時の自分や家族の行動などから、災害への備えや自分で考え行動することの大切さを訴えた。5年の田鎖瑛帆さん(11)は「夢は保育士になること。地震や台風のときに小さい子をまとめて冷静に行動できる大人になりたい」と話した。

 復興教育は学校のあらゆる教育活動を通じて「いきる」「かかわる」「そなえる」の三つの教育的価値を育むこと。県教委が策定したプログラムを活用し、各学校それぞれのアプローチで復興教育が展開されている。

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