北上・西和賀

生命尊重 万国共通 途上国の医療関係者 深澤村長の功績学ぶ 乳児死亡率改善へ研修【西和賀】

旧沢内村で保健師を務めた女性の経験談に聞き入る各国の研修参加者

 国際協力機構(JICA)の研修で途上国から日本を訪れている医療・保健関係者が31日、西和賀町の町立西和賀さわうち病院で旧沢内村から続く「生命尊重行政」を学んだ。高い乳児死亡率など参加者の母国が抱える課題は、当時の沢内村と共通する部分があり、改善の参考にしようと村の歩みを紹介する病院関係者の声に耳を傾けた。

 研修は「母子継続ケアとUHC(万人に支払いが可能な医療サービス)」がテーマ。ガーナ、ミャンマー、タジキスタン、アフガニスタンの各国から公的機関に勤務する女性9人が参加し、1月から日本で研修を重ねている。日本は妊産婦と乳児の死亡率を引き下げてきた実績から訪問の対象となり、旧沢内村も日程に組み込まれた。

 同日は深澤晟雄村長による医療改革を中心に、記録映像や資料などで紹介。全国で初めて実現した乳児死亡率ゼロと高齢者の医療費無料化については、気軽に受診できるようになったことで重症が減り、予防につながったことも強調した。

 現在の病院も当時の理念を継承し、医療や保健、福祉が一体となって住民の地元での暮らしを支える地域包括ケアの拠点として新築されたことを説明。かつて勤務した保健師も当時の現場での経験を語った。

 アフガニスタンの産婦人科医ヘサルナエ・シャリファさん(38)は「沢内村の取り組みは成功例。村長の情熱に感動したし、地域の人々が力を合わせた結果とも思う。アフガニスタンは人材はいても予算がない状態で、乳児死亡率が高い。母子健康手帳の普及を進めて一般の関心を高め、各従事者も責任を持って仕事ができる環境をつくりたい」と語った。

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