花巻

野菜収穫 神楽も鑑賞 暮らし体験ツアー 県外在住者、花巻満喫

雪下キャベツの収穫を楽しむツアー参加者

 県外在住者を対象とした「はなまき暮らし体験ツアー」は2日、花巻市内で2日間の日程で始まった。参加者は雪の下で育ったキャベツの収穫や神楽の鑑賞、温泉入浴など花巻の魅力を体感し、移住定住を考えるきっかけとした。

 首都圏や主要都市で暮らす人たちに花巻での体験や情報提供などを通じて、花巻ファンの拡大と同市への定住・促進の関心を高めてもらおうと市が企画。旅行事業者の協力を受けて募集したところ、東京都と大阪府、千葉、埼玉、愛知各県から11人が参加した。

 初日は花巻に親しんでもらうため宮沢賢治記念館の見学、雪下野菜の収穫、上根子神楽を鑑賞、体験した。宿泊先の温泉施設では花巻に移住した首都圏出身者、地域おこし協力隊との交流会も開かれた。

 このうち雪下野菜の収穫は、同市上根子のカフェ「ファームプラス」の平賀恒樹さんの畑で行い、雪の下で育ったニンジン、キャベツを収穫した。今年は雪が少ないため、雪に埋もれた畑から取り出すことはできなかったが、参加者は寒風が吹く中、丸々と育った野菜を手づかみし、満足そうな笑顔を見せた。

 岩手への移住を考えているという東京都足立区の20代女性は「岩手が好きでツアーに参加するのは2回目。土が付いたままの野菜は見ただけでおいしそう。ありきたりでない食べ方で存分に味わいたい」と笑顔で語った。

 最終日の3日は、雪道の自動車運転と雪かき体験、2コースに分かれて市民の暮らしの基本となるスーパーなどの訪問、Iターン者や若手起業家との交流が予定されている。

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