花巻

「立春に卵立つ」? 石鳥谷・大瀬川 住民が挑戦【花巻】

卵を立たせようと真剣に取り組む参加者

 大瀬川活性化会議主催の第19回大瀬川ゆかり人講演会は4日、花巻市石鳥谷町の大瀬川振興センターで開かれた。地域住民約70人が講演に耳を傾けた後、中国の古書に記された「立春に卵が立つ」に沿って卵を立たせることに挑戦した。

 講師は同地区出身で孵化(ふか)・養鶏業福島エンヤ岩手工場(紫波町)の取締役工場長を務める小森田敏さん(51)=同町関口=。「私の歩んだ道・孵卵(ふらん)の神秘」と題して話した。

 生い立ちや家族、自社について紹介した後、小森田さんはニワトリの卵からひなを孵化させるまでの作業工程、品種改良が進み羽の形で雌雄を見分けられること、雌雄で肉質が異なることなどを説明した。

 同日の「立春」に合わせ、参加者は中国の古書に書かれた「立春に卵が立つ」の言葉について、ウズラやニワトリ、ウコッケイなどの卵や卵黄が二つ入った卵を立たせることも試みた。

 両手で支えるもののなかなか立たず、すぐに転んでしまう卵に参加者は四苦八苦。成功した人が現れると、周囲から「うわー、立った」と驚きの声が上がった。辻村澄江さん(81)は「左右のバランスを取るのが本当に難しい。でも立つもんだね」と話し、笑顔を見せていた。

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