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釜石道花巻―釜石間全通へ 来月9日 三陸沿岸道路と同時

 国土交通省南三陸国道事務所は8日、東北横断自動車道釜石秋田線の釜石ジャンクション(JCT)―釜石仙人峠インターチェンジ(IC)の延長6キロと、三陸沿岸道路の釜石南IC―釜石両石IC間の延長14・6キロが、3月9日に同時開通すると発表した。今回の開通により釜石秋田線は釜石―花巻間の約80キロが全線開通する。高速道路ネットワークが直結し物流の効率化が期待されるほか、今秋にラグビーワールドカップ(W杯)が開催される釜石市へのアクセス向上が図られる。

 同路線は、花巻市と釜石市を結ぶ自動車道で、東和IC―花巻JCT間が初めて開通した2002年から17年を経て全線開通となる。

 同事務所によると、今回の同時開通による効果は、県南部の高速道路ネットワーク直結による物流効率化で復興を牽引(けんいん)するほか、広域周遊ルートの形成による観光振興を支援する。

 今年9月のラグビーW杯釜石開催に向けて、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムから宿泊施設をはじめ、花巻空港や駅などへのアクセスの向上が図られ、大会の成功を支援する。

 内陸部の主要な宿泊地からの同スタジアムまでの所要時間は、整備前と比較し盛岡市が143分から114分、花巻市が124分から83分、北上市が121分から82分、奥州市が135分から98分、一関市が160分から120分に短縮される。

 同時開通を受け達増拓也知事は「沿岸と内陸が初めて高速交通体系で結ばれるとともに、年度内に宮城県まで開通する三陸沿岸道路にも結節し、ネットワークが形成されることは県政史上において歴史的な出来事。ラグビーW杯では、復興道路を利用して国内外から多くの人が訪れることを期待する」とのコメントを出した。

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