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公的機関職員かたりキャッシュカード盗む 奥州・北上 数百万円被害、予兆電話も

 奥州、北上両署は13日、管内でキャッシュカードが盗まれ、現金数百万円が引き出される事案が2件発生したと発表した。警察官や金融庁職員など公的機関の職員になりすまし、カードを盗んで預金を引き下ろす手口で、いずれも高齢女性が被害に遭った。複数の予兆電話も確認され、警察では注意を促している。

 8日夕方、奥州市内の1人暮らしの80代女性と北上市内の70代女性が、それぞれ警察官、金融庁の職員をかたる男から、銀行口座が狙われているとする趣旨の電話を受けた。被害に遭わないようキャッシュカードを厳重に保管する必要があるとして、その後電話とは別の金融庁職員を名乗る男が、ともに女性の自宅に現れ、持参した封筒に女性のキャッシュカードを入れた。女性は印鑑を取りに行くためいったんその場を離れ、戻ってから封筒を受け取った。

 その後、封筒のカードがすり替えられていることが発覚。80代女性は口座から現金約400万円が、70代女性は百数十万円が引き出されていることが分かった。

 両署によると、管内では同様の手口の予兆電話の相談が複数件寄せられたという。

 両署は「不審な電話があったら1人で悩まず、家族や警察に相談してほしい」と呼び掛けている。

momottoメモ

【一関署管内でも】
キャッシュカードすり替え 市内80代女性が被害 警察かたる電話多発
「警察が銀行のキャッシュカードの暗証番号を聞くことはない。電話を受けても相手にせず、通報してほしい」

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