北上・西和賀

国内最高峰の技能実演 黒沢尻工高 きんでん社員、生徒を指導【北上】

黒沢尻工高の生徒がきんでん社員から実技指導を受けた技能講習会

 北上市村崎野の県立黒沢尻工業高校(三田章徳校長、生徒685人)で14日、電気設備事業などを手掛けるきんでん(本店大阪市)社員による技能講習会が始まった。第1種電気工事士の資格取得を目指す電気科の生徒が、技能五輪国際大会入賞など日本トップレベルの実績を誇る同社社員の指導を受けている。

 同校では同工事士の養成を目指し、在学中の試験合格を推進している。講習会はその一環で、国内トップレベルの指導を受け資格取得につなげようと毎年実施している。

 講師は同社人材開発部一般工事教育チームの3人。

 2001年ソウル大会銅メダリストの木下富博さん、1990年オーストラリア大会7位の厚海秀章さん、2017年全国大会優勝の乾優樹さんが2日間の日程で1、2年生71人の指導に当たっている。

 初日は技能試験の出題傾向が説明され、講師の実演を参考に試験課題に取り組んだ。生徒は作業手順に従ってケーブルの取り付けや器具の組み立てを行い、手元の配線図を確かめながら素早く、的確にできるよう集中して作業を進めた。

 山蔭梨紅さん(1年)は「まだ学校でやっていない新しい技術も分かりやすく教えてもらった。資格取得に向け、これから頑張っていきたい」と意欲を見せていた。

 講習は15日まで。最終日は高校生ものづくりコンテストに向けた実技指導が行われる。

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