花巻

一足先に春らんまん 八日市つるし雛【花巻】

天井や壁などに所狭しと飾られたつるし雛。訪れた人たちも色とりどりの飾りに見入っている

 花巻市石鳥谷町の八日市いきいき交流館(八日市振興センター)で15日、恒例の「八日市つるし雛(びな)まつり」(八日市つるし雛同好会主催)が始まった。手作りのつるし雛やつるし飾り、干支(えと)のイノシシの人形などが会場いっぱいに飾られ、来場者をひな祭りの華やいだ世界にいざなっている。

 地域の人たちに見てもらいたいと始めて14回目。会場には天井や壁一面に、髙橋多美代表(72)ら会員計9人が一針一針丹精込めて縫った大小のつるし雛約100基を展示。桜の花やツル、ツバキ、ミカン、桃などをかたどったつるし飾り、七宝まりや「立ちウサギ」、干支にちなんだイノシシの人形、ひな壇飾りなども飾った。

 細かな手作業で丁寧に縫われた力作ばかり。着物の帯や打ち掛けをバックに、赤や緑、青、ピンクなど色鮮やかに彩られた作品が所狭しと並び、会場は一足先に春らんまんの装い。

 会場には初日から多くの人たちが訪れ、立ち止まって見とれたり、写真に収めたりしながら見事な飾りの数々を堪能していた。友人と訪れた同市中根子、鈴木レエ子さん(78)は「毎年楽しみにしている。とてもきれいで一つ一つが丁寧に作られ感心する。自分も作っているが、それぞれに良さがあって参考にしたい」と話しながらゆっくりと巡った。

 髙橋代表は「家族や地域の協力があって毎年飾ることができる。多くの人に作って楽しい、見ても楽しいつるし雛の世界と春の訪れを感じてもらいたい」と話した。

 会場では製作体験もできる。3月3日までで時間は午前10時~午後3時。入場無料。問い合わせは同交流館=0198(45)4840=へ。

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