奥州・金ケ崎

戦後舞台に地域の絆描く 奥州前沢劇場

地域の絆や住民の人間模様を描いた奥州前沢劇場「どこまでも続く空」

 第19回奥州前沢劇場「どこまでも続く空」(実行委主催、前沢商工会共催)は17日、奥州市前沢字七日町裏の前沢ふれあいセンターで午前、午後の2回上演された。戦後間もない前沢を舞台に、地域の絆や人間模様を描き、詰め掛けた観衆の心を打った。

 今作品は、原作・脚本を手掛けた胡桃沢もこさん(同市前沢白山在住)の祖父のエピソードを基にしたヒューマンストーリー。一般から募ったキャストとスタッフのほか、地元・前沢中学校の生徒たちも特別出演した。

 物語は1945年12月、戦地から帰還した主人公の東吾が懐かない息子・茂のため、海軍仕込みのカレーライスを作ろうとする。材料を買いに行く途中、ぬかるみにはまっていた連合国軍総司令部(GHQ)の車を助けたことで生じた住民とのすれ違いと和解。そこから生まれた絆の深まり、郷土愛を個性豊かな登場人物によって体現した。

 東吾役を演じた会社員成毛勇氣さん(26)=同市前沢字平前=は「緊張もなく、演じる上での自分のイメージ通りにできた。意外なところで笑いが起こるなど、観客の反応も良くて驚いた」と充実した表情だった。

momottoメモ

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