一関・平泉

たげばすり初代王者へ 岩渕麗楽杯世界大会・東山 32人が滑走【一関】

ひもを操りながら竹スキーで滑走する選手

 一関市東山町のプロスノーボーダー岩渕麗楽選手(17)=一関学院高2年=の名前を冠した「岩渕麗楽杯たげばすり世界大会」(たいしたもんだ長坂みらい塾主催)は17日、同町長坂の唐梅館総合公園内特設会場で初開催された。市内外から32人が出場し、地元の方言で竹スキーを意味する「たげばすり」で熱いタイムレースを繰り広げた。

 競技は男女とも▽小学低学年(1~3年)▽同高学年(4~6年)▽中学生▽一般(高校生~100歳以下)-の4部門で行われ、小学生は約15メートル、中学生以上は約18メートルのゲレンデでスラロームを2本滑走したうちのベストタイムで順位を争った。

 強風が吹く中、慣れない竹スキーでの滑走で転倒する選手が続出。一方で、竹スキーにつながるひもを巧みに操り、バランスの良い滑りでゴールする選手には会場から拍手や歓声が湧き起こった。

 各部門とも上位3位まで表彰され、入賞者には岩渕選手の直筆サイン色紙が贈られた。

 女子小学低学年の部で優勝した菊池真央さん(東山4年)は「バランスを取るのが難しかったが優勝できてうれしい」と笑顔。菊池さんの父で男子一般の部を制した敬一さん(58)は「約50年ぶりだったが、(親子で)勝つことができて良かった」と語った。

 会場に駆け付けた岩渕選手の祖母裕子さん(70)は「子供たちが元気に滑っている姿を見ることができてうれしい。麗楽の名前を使った大会によって地域の発展につながれば」と願っていた。

 各部門の上位結果は次の通り。(敬称略)

 ◇男子▽小学低学年①吉田怜久(滝沢市)24秒52②細川椰地(東山町)③村上大樹(同)▽同高学年①佐藤颯斗(千厩町)32秒27②菅野大琥(東山町)③村上幸亮(同)▽中学生①鈴木幸聖(東山町)34秒75②佐藤優人(同)③那須叶夢(同)▽一般①菊池敬一(東山町)13秒11②小山邦彦(室根町)③小野明啓(東山町)

 ◇女子▽小学低学年①細川瑠愛(東山町)25秒39②佐藤うらら(同)③千葉美結(同)▽同高学年①菊池真央(東山町)17秒49▽中学生①小野寺陽泉(東山町)44秒51②佐藤雪乃(同)③千葉理央(同)▽一般①千葉香(東山町)1分03秒09

▲第1回岩渕麗楽杯たげばすり世界大会の入賞者

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