花巻

来館者に“春”の輝き 新渡戸記念館ひな人形展【花巻】

地域に春の雰囲気を伝えている花巻新渡戸記念館のひな人形展

 花巻新渡戸記念館(嶽間澤茂館長)のひな人形展「花巻の春 桃の節句」は、花巻市高松の同館で開かれている。地域に春を告げる恒例のイベントで、館内には貝びなや芥子(けし)びな、くくりびな、花巻人形などがずらり。来館者にひな祭りの雰囲気と春の息吹を伝えている。4月7日まで。

 収蔵資料を活用して桃の節句を楽しんでもらおうと、同館が季節に合わせて開催している人形展。会場には東北三大土人形の一つとされる花巻人形や新渡戸家子孫が同館に寄贈した芥子びな、市内愛好家が制作した貝びななど約250点が展示されている。

 このうち芥子びなは、江戸時代中頃から流行したとされる人形。幕府が豪華なひな祭りを禁じたことから生まれたとされる「(芥子粒のように)小さくても豪華に見える人形」は細かな作り込みが見事で、厚紙に置いた綿を包んだくくりびなや布を折り込んだ木目込み人形、小さく愛らしい貝びなとともに来館者の関心を集めている。同館では「人形の種類の多さを見てもらいたい。貝びなは地元の方が手作りし、展示方法にも工夫が凝らされている」と鑑賞を呼び掛けている。

 開館は午前8時30分から午後4時30分まで。展示期間中無休。入館料は一般300円、小中高生150円。

 問い合わせは同館=0198(31)2120=へ。

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