県内外

3党統一候補に横澤氏 参院岩手 共産・自由・社民 国民民主は合意せず

横澤高徳氏

 国民民主党県連、共産党県委員会、自由党県連、社民党県連合の県内4野党は18日、県庁で実務者会議を開いた。夏の参院選岩手選挙区(改選数1)に向け国民民主党を除く3党は、自由党が提案したチェアスキーでバンクーバーパラリンピックに出場した横澤高徳氏(46)を3党の統一候補として擁立することで合意した。国民民主党は統一候補として県連代表の黄川田徹氏(65)を推薦したが合意に至らなかったことを受け、候補の選定で公平な議論が行われなかったとして、3党の統一候補について認めなかった。

【2面に関連】

 4野党は、昨年4月から参院選岩手選挙区の候補者擁立に向けた実務者会議を定期的に開き協議を重ねてきた。今月1日には、国民民主党と自由党から、候補者名を出した議論が行われたが、平行線をたどり、こう着状態となっていた。協議の進展がないことを受け、国民民主党はこれまでの候補者とは別に、統一候補として黄川田氏の名前を挙げたが、3党の合意を得られなかった。

 3党は引き続き国民民主党に野党共闘を働き掛ける方針。国民民主党は今後の対応について、党本部も踏まえて協議していきたいとしている。

 横澤氏は矢巾町在住で、盛岡工高卒。1990年にスズキに入社し、バイクのテストライダーなどを担当し、全日本モトクロス選手権に出場。97年に練習中の事故により脊髄を損傷し車椅子生活となった。99年からチェアスキーに取り組み、2010年にはバンクーバーパラリンピックにアルペンスキー日本代表として出場した。

 3党の合意後、横澤氏は「共産、自由、社民の統一候補として合意いただけたことは、大変光栄なことで心から感謝申し上げたい」とコメントした。

 岩手選挙区には、自民党現職の平野達男氏(64)が立候補を表明している。

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