奥州・金ケ崎

豊かな発想で全国表彰 エネルギー利用技術作品コン 受賞児童3人が表敬【奥州】

田面木教育長(右)に全国表彰受賞を報告する奥州市少年少女発明クラブの(左から)星野君、吉田君、阿部さん

 日本産業技術教育学会による第21回技術教育創造の世界「エネルギー利用」技術作品コンテスト小学生の部で、奥州市少年少女発明クラブ(佐藤剛会長)に所属する市内児童3人が全国表彰を受けた。豊かな発想から生まれた作品はいずれも高く評価され、18日には児童らが田面木茂樹教育長に受賞を報告した。

 同クラブからは、阿部実和さん(11)=水沢小5年=の「高いところも消せるラクラク黒板けし」が日本機械学会長賞(全国6位相当)、吉田勇希君(12)=同6年=の「くみすぎアラーム」が軽金属学会長賞(全国6位相当)を受賞。

 星野友佑君(9)=常盤小3年=の「らくらくまどふき」は、日本産業技術教育学会奨励賞(全国10位相当)に選ばれた。コンテストには327点の応募作品の中から1次、2次、最終の三つの審査を経て38点(小学生8点、中学生18点、高校高専12点)の入賞者を決定。表彰式は1月26日に東京都で行われた。

 3人は保護者やクラブ関係者と共に市役所江刺総合支所を訪問し、田面木教育長に持参した入賞作品を説明。今回新たに2次審査で必要となった2分以内のプレゼンテーション動画について、作った際の苦労なども語った。

 阿部さんの作品は、突っ張り棒の先にモーターで回転する黒板消しを取り付けたもので、棒で高さの調節ができる。「弟が黒板を消すとき、背が小さくて上の方はジャンプしないと消せない」ことが製作のきっかけになったといい、受賞には「うれしい」とにこやかな表情を見せた。

 また、吉田君は「風呂を洗ってお湯をくむときに、テレビに夢中になってくみ過ぎることがあった」、星野君は「家の高い所の窓が汚れていて、椅子に上ってやったら大変だった」とそれぞれにアイデアが生まれたきっかけを語った。田面木教育長は「皆さんのアイデアは次のステップに生きると思う。奥州、日本のために頑張ってほしい」と激励していた。

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