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作家柚月氏 記念講演 岩鷲会40周年【岩手】

岩鷲会創立40周年記念で講演する柚月氏。左は松本氏

 商工組合中央金庫(商工中金、東京都)と取引のある県内の若手経営者でつくる岩鷲会(平野佳則代表幹事)の創立40周年記念講演会は19日、盛岡市内のホテルで開かれた。釜石市出身で山形県在住の作家柚月裕子氏が執筆活動への思いを語った。

 「このミステリーがすごい!」大賞受賞のデビューから10年。作品が映画化されるなど実力と人気を兼ね備えた柚月氏が「岩手に生まれて書くということ」と題し、盛岡市のさわや書店フェザン店長の松本大介氏との対談形式で進めた。

 転勤族で小学校時代を過ごした盛岡での思い出や両親の影響で本好きになり、文章講座の受講をきっかけに作家になったこと、原稿料や印税、新聞連載小説の裏話なども交え、終始滑らかな語り口で話した。

 柚月氏は「小説の面白さは想像すること。それぞれが感情移入させながら楽しめる。だから人物描写は具体的に書かない」などとこだわりの一端を披露。「作家であり続けるため、常に前作より面白い小説を書いていきたい」と力を込めた。

 岩鷲会は1979年2月設立。会員はOBを含め80人余り。同日は約60人が参加し、講演後は記念式典も開かれた。

momottoメモ

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