一関・平泉

看護師復職を後押し 一関病院が初の研修会

「潜在看護師」の掘り起こしを狙いに開く一関病院の看護職復職支援研修会

 一関市大手町の一関病院は、結婚や育児、介護などを機に看護師を退職し、資格を持ちながらも現在は看護職に就いていない「潜在看護師」の掘り起こしを目的とした看護職復職支援研修会を企画した。初回の23日はキャンセルがあり参加者はいなかったが、3月以降は月1回開催し、参加者の復職を後押しする。

 同病院には、看護師として働いた経験がある人から採用に関する問い合わせが増えており、「パート勤務を希望したい」「長年のブランクがあり自信がない」といった声が聞かれるという。人手不足が背景にあるものの、潜在看護師の仕事に戻る不安を払拭(ふっしょく)し、復職への壁を取り払おうと初めて企画した。

 研修会では、同病院の看護師長や主任看護師らが講師を務める。突然業務を体験するのではなく、仕事を徐々に思い出してもらおうと、人形を使い、たんの吸引や経管栄養といった基礎技術に取り組むほか、院内の見学も行う。

 同病院の佐々木清子看護部長は「資格があり、働きたいと思っている人はたくさんいるが、ライフイベントで一度職を離れたために職場復帰を躊躇(ちゅうちょ)し、中々一歩を踏み出せない場合も多い。研修会に足を運んでもらい、まずは復職へのイメージをしてみてほしい」と話していた。

 研修会は参加無料。軽食も付く。次回は3月に行われる。問い合わせは同病院=0191(23)2050=へ。

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