花巻
「バスのある風景」写真コンテスト 最優秀に黒沼さん（大迫）【花巻】
花巻市大迫町内の路線バス廃止に伴い、大迫地区コミュニティ振興会（菊池利和会長）が開催した「バスのある風景」写真コンテストの表彰式が28日、同町の大迫交流活性化センターで行われた。最優秀賞に輝いた黒沼幸男さん（77）＝同町大迫＝の「権現様に見送られて」をはじめ、郷土愛あふれる入賞作品をたたえた。
同コンテストは、町内を運行する県交通のバス５路線が２０１８年で廃線となることから、大迫の街並みとバスのある風景を後世につなげようと企画。昨年10月下旬から今年１月中旬まで、町内を運行するバスやバス停、バスターミナルなどの写真を募集したところ、市内外の愛好者から紅葉や雪景色の中を走る姿、待合室の様子などを捉えた55点が寄せられた。
黒沼さんは昨年12月29日、向山森林公園にある権現様のモニュメントをバックに入れ、川原町商店街で黒森線最終便を撮影。県交通に47年間勤務しただけにバスへの思い入れが強く、「無くなる寂しさや自分の思い出も重ね合わせた。構図はすぐに思い付き、イメージ通りの写真になった」と納得の表情で語った。
表彰式では他に優秀賞２点、入選３点、特別賞１点をたたえた。菊池会長は「昭和、平成の一コマを走った大迫のバスを、記録として将来に残したい」と話していた。
応募作品は、第22回おおはさま宿場の雛（ひな）まつり（大迫・宿場の雛まつり実行委員会主催）に合わせ、メイン会場の同センターに３日まで展示している。
最優秀賞を除く入賞者は次の通り。（敬称略）
◇優秀賞＝髙橋正克（同町亀ケ森）佐々木秀勝（同町大迫）
◇入選＝佐々木保（同町大迫）佐藤正喜（同町外川目）佐々木好子（同町大迫）
◇特別賞＝上山亨規（同町大迫）
momottoメモ
［関連記事］
