北上・西和賀

きたかみ景観資産 新たに2件認定

きたかみ景観資産に認定された水神社と地蔵流れすず

 北上市は、2018年度のきたかみ景観資産に「水神社と地蔵(ずんぞ)流れすず」(滑田)と「国宝『一遍上人聖絵』に描かれた下門岡ひじり塚」(稲瀬町水越)の2件を認定した。

 水神社と地蔵流れすずは、その昔薬師川を流れてきた地蔵を拾い上げ水神様として祭ったのが由来とされる神社と、老木の根元から湧く水で構成。「江釣子すず」一帯で最も湧き水の量が多かったとされる。

 保存団体の水神社講中が草刈り、清掃などで環境を整備。年越しの越中行事をはじめ春祭り、例大祭、花見なども継続し地域のシンボルとして守り継がれている。

 下門岡ひじり塚は、鎌倉時代の武将・河野通信の墓所と伝えられる遺跡。聖絵には、このひじり塚と景観が一致した写景が描かれている。

 稲瀬町自治協議会が年3回程度史跡内を草刈りし、周辺の環境を併せて整備。歴史を感じる景観を、地域を挙げて大切にしている。

 市は、地域の特徴的な景観資源を3人以上の団体で維持、継承する活動を対象に09年度、景観資産認定制度を創設。市景観審議会が審査し、ともに認定が妥当と判断した。

 今回の2件を合わせて、認定資産は通算114件となる。

▲きたかみ景観資産に認定された国宝「一遍上人聖絵」に描かれた下門岡ひじり塚

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