「奥州光一代」新酒発売 前沢の3社連携醸造 純米大吟醸に太鼓判
奥州市前沢の異業種3社が連携して醸造している「奥州光一代」は6日、発売された。6年目となった2019年は純米大吟醸として醸造。発売を前に5日夜には同市衣川のサンホテル衣川荘でお披露目会が開かれ、出席者はすっきりしていて香りが良い新酒を前沢牛などの料理と共に堪能した。
奥州光一代は、精密機械製造デジアイズと岩手銘醸、前沢牛オガタがそれぞれの強みを生かして2014年から製造。前沢牛オガタの牛ふん堆肥を使って、デジアイズがアイガモ農法で酒米「吟ぎんが」を育て、岩手銘醸が製造している。
岩手、前沢のこだわりを追求して造っているが、今年は奥州光一代に関わってきた三浦健太郎さん(33)が杜氏となって初の醸造で純米大吟醸とした。三浦さんは「大吟醸となり、しっかりした香りが出るようにした。食事に合わせてほしいと考え、香りよりも味を重視した仕上がりになった」と話している。
60人余りが出席したお披露目会では、3社の社長がそれぞれ「奥州光一代を楽しんでほしい」と呼び掛け、三浦さんの音頭で乾杯。出席者は「無ろ過生原酒中取り」などの新酒を組み交わし、自慢の味と香りを確認。豆乳鍋などの和食や中華などの料理と合わせて味わっていた。
奥州光一代は限定200本の「無ろ過生原酒中取り」が720ミリリットル入りで税抜2200円。通常の純米大吟醸は300ミリリットル900円、720ミリリットル1900円、1・8リットル3800円(全て税抜)。同市前沢地域内の酒店やスーパーなどで販売される。
問い合わせはデジアイズ奥州光一代販売係=0197(56)2014=へ。