頑張った分夢は近づく バレー元日本代表・大林さん【岩手】
アトランタ五輪などに出場したバレーボール元日本代表大林素子さんによるトークショーが16日、盛岡市前潟のイオンモール盛岡で行われた。県など主催の「いわてスポーツフェスティバル」の一環。大林さんは長身というコンプレックスを強みに変えて夢をかなえた経験を振り返り、努力し続けることの大切さを伝えた。
バレーに取り組む小中学生や一般の買い物客ら約70人が聴講した。
大林さんは、バレー日本代表として過去3回五輪に出場。184センチの長身をアピールしながらも、「元々はアイドル歌手に憧れていて、スポーツは苦手だった」と意外な過去を明かした。
小学生時代は背が高いことがコンプレックスで、男子にからかわれることもあった。家に閉じこもりがちになる中、当時人気だったアニメ「アタック№1」を見て、長身を生かせるバレー部への入部を決意。「五輪選手になって、悪口を言った人を見返してやりたい」と奮起したという。
中学1年の入部当初は、厳しい練習に付いていけずさぼりがちに。初めての試合ではミスを連発し、「恥ずかしくて悔しくてつらかった」と後悔。「こんな思いはもうするまいと、次の日からは練習を1日も休まなくなった」と、人生の転機を話した。
目標を設定して練習すると、バレーがどんどん楽しくなると助言。「自信は努力から。頑張った分だけ夢は近づくはずなので、子供も大人も目標を持って夢をかなえてほしい」と呼び掛けた。