花巻

自動運転分かりやすく ぬくまるアカデミー 高校生が先生役に【花巻】

「ぬくまるアカデミー」で高校生と楽しく学習する子供たち

 子供たちが家庭的雰囲気の中で過ごす「ぬくまる食堂」の春休み企画「ぬくまるアカデミー」は20日、花巻市大通りのなはんプラザで開かれた。児童約30人が参加し、県立花北青雲高生とライントレースロボットについて学習。話題を集める自動運転車にもつながるテクノロジーに理解を深めつつ、地域のお兄さん、お姉さんと楽しく一日を過ごした。

 同食堂は花巻ロータリークラブ(RC)が中心となり、市社会福祉協議会の協力で2018年から運営。遊びや勉強の場、温かい食事が提供される子供たちの居場所として機能しており、学校の長期休みに合わせた学び企画「アカデミー」開催にも取り組んでいる。

 同日は花北青雲高の工業研究同好会で活動する1、2年生20人が協力。食堂運営に尽力している同RCの鹿討康弘副会長(ウノーインダストリー=旧共立精工=代表取締役)の同校講演を縁に実現した企画で、高校生が児童に教える形で進められた。

 子供たちはセンサーやモーターなどから成るロボットを組み立て、動作プログラムをコンピューターからロボットに転送する一連の仕組みを学習。児童は目を輝かせて理解を深めていた。

 花巻小4年の藤沼龍平君(10)は「パソコンで(動作の)速さなどを設定するのが難しかったが、うまく動かせて楽しかった」と振り返り、髙野初音さん(10)も「(高校生の)お兄さんたちはすごく優しく、詳しく教えてくれた」とにっこり。先生役を務めた白鳥悠君(17)は「専門的な言葉が多いので(子供にも)伝わりやすいよう意識した。楽しんでもらえて良かったし、接し方や話し方など自分たちも勉強になった」と充実の表情だった。

 組み立て後は高校生によるロボットカー模範走行、食堂スタッフによるカレーライス振る舞いもあり、どの子も満足顔。鹿討副会長(59)は「子供たちには年齢の近いお兄さん、お姉さんとの交流がいい。小さな頃の出会いはその人に必ず影響を与える」と話し、笑顔の子供たちに目を細めていた。

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