北上・西和賀

トンネル完成喜ぶ 梁川―口内バイパス、28日開通 着工6年 住民がウオーク【北上】

トンネル内の中間地点で完成を喜ぶ地域住民ら

 県が復興支援道路として奥州市江刺梁川―北上市口内町間で整備を進めている国道107号梁川―口内工区のバイパス部分(約2・5キロ)は、28日午後2時に開通する。これを前に22日、バイパス内の梁川口内トンネル(延長1022メートル)を歩くイベントが現地で行われ、参加した地域住民らは事業着手から6年がかりで整備されたトンネルの完成を喜んだ。

 梁川―口内町の現道は急カーブや急勾配が連続し、冬場には事故の多発など通行に支障を来すケースがあった。このため県南広域振興局が2013年度に同工区(延長2・69キロ)の整備に着手し、全体事業費約50億円で工事を進めている。

 開通区間(2車線)のうちトンネル部分は18年10月までに本体工事が完了。その後も順調に工事が進み、目標としていた年度内開通にめどが立った。22日は、午前10時すぎに梁川、口内町の双方の入り口を出発した約70人の地域住民がトンネル内を歩き、中間地点で記念撮影して完成を実感した。

 北上市口内町の農業菅野健人さん(80)は「知人への行き来や観光の際によく使う道路で、冬場に凍結すると走行するのが怖かった。トンネルができたことで安心して通ることができる」、奥州市江刺梁川の農業佐藤志穂さん(34)は「買い物で北上を訪れる際によく使う道路。冬場はアイスバーンになっていることが多く、飛び出してきたシカと衝突したこともあった。バイパスが開通すれば安全に通行できると期待している」と笑顔を見せた。

 開通すれば現道の急カーブ、急勾配が解消され、交通環境が大きく改善される。9日全線開通したばかりの釜石道との接続を含め、沿岸部と内陸部の物流効率化や産業振興、観光などの面で大きな効果を発揮し、沿岸部の復興を後押しすることが期待される。同振興局土木部の木村智道路整備課長は「釜石道へのアクセスが向上し、沿岸部との物流効率化や産業振興を大きく後押しできると思う。現道の急勾配区間が解消され、走行の安全性確保や大型車の円滑な通行が図られることで、沿岸部の復興に大きく寄与するだろう」と期待する。

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