北上・西和賀

表現、解釈それぞれ 最優秀演出賞に盛岡市立 高校演劇アワード 共通脚本で5校競う【西和賀】

西和賀高有志劇団が上演した「わたしたちの家」の一場面

 西和賀町などが主催する「いわて銀河ホール高校演劇アワード2019」は23日、同町上野々の同ホールで開かれた。同日が初演となるプロの共通脚本で出場校が演出力を競い合った結果、最優秀演出賞には盛岡市立演劇部が輝いた。

 高校演劇は審査を受ける機会が少ないため、生徒がやりがいを感じる場をつくろうと昨年に続いて開催し、今回は本県と青森の5校が出場。劇団鳥公園主宰の西尾佳織さんが書き下ろした共通脚本を上演し、プロの演劇関係者3人から審査された。

 課題脚本「わたしたちの家」は、離れ離れになった家族の形を問い直す一家のドラマ。各校が重点を置いて演じる場面や登場人物の心情の解釈、舞台装置の使い方などに違いがくっきりと表れ、来場者も注目して鑑賞していた。

 優秀演出賞は地元の西和賀有志劇団が受賞。3年生は高校生活の最後に大きな思い出を手にした。髙橋佑杜君(3年)は「自分たちでいろいろな解釈ができるのが奥深い。約2カ月の練習ではいつも悩んだが、今思えば充実した期間だった。有志だからこそ賞を狙っていたのでうれしい。成果が後輩やこれからの西和賀の演劇につながってほしい」と喜んだ。

 この他の入賞校・個人は次の通り。(敬称略)

 ▽最優秀演技賞=高嶋真理衣(盛岡三演劇部)

 ▽優秀演技賞=久保田琉奈(盛岡大附演劇同好会)

 ▽ベストスタッフワーク賞=盛岡三演劇部

 ▽審査員特別賞=大堰翔(西和賀有志劇団)、狩野瑞樹=審査員2人から重複受賞、鈴木壱星、山口諒雅、篠澤陸(以上盛岡市立演劇部)

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