奥州・金ケ崎

経塚山ツツジ再生へ始動 赤生津地域活性化協 関係者ら現地確認【奥州】

赤生津地域活性化協が景観復元に向けて行った現地確認

 奥州市前沢の赤生津地域活性化協議会(小野寺正幸会長)は25日、2019年度に着手する「経塚山のツツジ群生地」の景観復元に向け、関係機関・団体とともに現地確認を行った。ツツジ群生地の日当たりを確保するとともに、眺望の良さを生かすための方向付けを行った。4月からは「経塚保全隊(仮称)」の募集を行い、景観保全活動に取り組む考えだ。

 同協議会は、今月初めに「赤生津賑わい再生プラン」を作成し、その中でアクションプランの一つに「赤生津の魅力を蘇生し継承・紹介」を掲げ、景観の復元・紹介する活動を行うこととしている。さらに景観保全活動計画で、来年度から経塚山と月山憩いの広場一体の景観を保全する方針を示した。

 現地確認は来年度の活動に向けて行われ、会員のほか、経塚山周辺の土地を所有、管理している市や地元の森生会(大石喜清会長)の関係者合わせて約20人が参加。県道沿いの経塚山入り口付近から、展望台とツツジ群生地を通って経塚山頂上までを歩き、景観支障木の状況や作業の仕方などを検討した。

 この中で参加者からは「遊歩道は森生会の管理のおかげで歩きやすい」「雑木が茂ってせっかくの眺望が損なわれている」「日陰になってツツジの生育が妨げられている」「頂上から北上川、胆沢扇状地、散居、焼石連峰は見事。多くの人に広めたい」などの指摘があった。展望台と頂上の間のツツジの群生地では森林整備の関係者から「地ごしらえという手法でツツジ以外を刈ったり、切ったりするのが良さそうだ」とのアドバイスがあった。

 同協議会としては、入り口付近や展望台周辺の眺望を損ねている雑木の伐採などを行い、ツツジ群生地ではツツジに印を付けることとし、市からの協力を受けて作業を行う方針だ。

 小野寺会長は「経塚山は元々ツツジの名所。よみがえらせ、多くの人が赤生津に訪れてくれるようにしたい」と話している。

 保全隊は地元はもとより市外からも賛同者の参加を得て組織化。募集は来年度早々に始める考えだ。

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