花巻

節目の100回美酒そろう 南部杜氏協鑑評会 醸造技術向上も実感【花巻】

南部杜氏自醸清酒鑑評会で味、香りをチェックする審査員

 全国の南部杜氏が醸した新酒の出来栄えを審査する南部杜氏協会(直町昊悦会長)の自醸清酒鑑評会は、花巻市石鳥谷町の南部杜氏会館を会場に5日まで開かれている。100回の節目を迎えた今回は、25都道府県の蔵元149場から767点が出品された。歴史を重ねるごとに醸造技術も高まっているといい、審査員が一点一点を手に取り、味や香りの調和を吟味している。

 鑑評会は2日に始まり、本県や宮城、福島などを中心に北は北海道から南は岡山県まで、吟醸酒の部に337点(128場)、純米吟醸酒の部に269点(112場)、純米酒の部に161点(74場)が出品された。仙台、東京、名古屋、大阪などの国税局鑑定官や各県工業技術センターの研究員ら総勢28人が審査員を務めている。

 2、3の両日は第1審が行われ、審査の模様が報道陣に公開された4日の第2審は吟醸酒192点、純米吟醸酒122点、純米酒65点が評価された。5日に第3審と決審を行い、今月中旬に開かれる役員会で上位入賞の吟醸酒15場、純米吟醸酒5場、純米酒3場を最終決定。5月24日に花巻温泉で行われる第100回記念式典で表彰する。

 芳醇(ほうじゅん)な香りが漂う会場では、審査員が容器を鼻に近づけたり口に酒を含んだりして、甘味とうま味、香りのバランスなどを3段階で評価。審査長代理で県工業技術センターの米倉裕一醸造技術部長は「例年になくきれいで良い酒がそろっており、審査員泣かせ。コメが良かったこともあるが、蔵元、技術者が一体となって品質向上に取り組んでいる」と印象を語った。

 南部杜氏の酒造技術の研鑚(けんさん)と資質向上を図る同鑑評会は、1911(明治44)年に始まった。戦時中や東日本大震災などで中止したこともあったが毎年続けられ、岩手の春の風物詩として定着している。

 直町会長は「杜氏さんたちによる力のこもったおいしいお酒が来ていると、審査の先生方から話を頂いている。レベルが年々上がっているのを感じる」と話していた。

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