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気仙沼大島大橋が開通 震災で孤立、住民の悲願

気仙沼大島大橋の渡り初めで、開通を喜ぶ島民ら=7日午後、宮城県気仙沼市

 宮城県気仙沼市の離島・大島と本土を結ぶ気仙沼大島大橋(356メートル)が7日、開通した。東日本大震災では定期船の発着場が被災し、島民が約3週間にわたり孤立。県は約60億円を掛けて橋の建設を進めてきた。

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 この日は島民らが渡り初めを行い、開通を祝った。畠山友一さん(71)は震災が起きた日に妻が仙台市内の病院に入院する予定だったが、孤立したため3週間以上かかったという。「病状が悪化するのではと気が気でなかった。悲願の橋が完成し、感無量だ」と話した。

 来年には島内に観光交流施設もオープンする。気仙沼市の菅原茂市長は「大島は風光明媚(めいび)な場所。多くの方に訪れてほしい」と述べた。

 大島では震災で33人が犠牲となった。今年2月末の人口は2447人。

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