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山菜採り 過去5年で最多18人 昨年の遭難 県警、季節迎え注意喚起【岩手】

 県警は、2018年の山菜採りに伴う山岳遭難事故発生状況をまとめた。県内の発生件数は15件(前年比1件減)と下回った一方、遭難者は18人(同2件増)と過去5年では最も多く、うち2人が犠牲となった。4月に入り山菜採りシーズンが到来したことから、県警では体力に応じた無理のない行動計画や連絡手段の確保などによる事故防止を呼び掛けている。

 18年の県内における山岳遭難事故は、全体で前年より5件少ない42件発生。このうち約36%(15件)が、山菜採りに伴う事故だった。

 発生件数を月別に見ると、4月が2件、5月が7件、6月が6件と、5~6月に集中した。原因別では道に迷ったケースが8件11人で最多。県警は「山菜は地面や斜面にあるため、かがんで探しているうちに自分の位置を見失いやすい」とし、可能な限り複数で入山し位置を常に確認するよう促している。このほか、クマの襲撃が2件2人、転倒・滑落事故が2件2人、病気・疲労による事故が2件2人、原因不明が1件1人だった。

 遭難者18人のうち15人が65歳以上の高齢者で8割弱を占めた。死者は40代男性と70代男性の2人。40代男性はタケノコ採りで妻と入山したが別行動を取り、病気で死亡した。70代男性は「フキを採りに行く」などと家族に伝えて1人で入山した後、遺体で発見された。遭難や死亡の原因は不明。死亡以外では、行方不明1人、重傷者が4人、無事発見が12人となった。

 県警では遭難事故防止対策として▽天気予報の確認▽食料や防寒具、携帯電話、熊よけ鈴などの携行▽入山・下山の場所や予定時刻を家族などに事前連絡する―などを推奨。吉田良夫生活安全部長は「無理のない計画を立てることが重要。自分は大丈夫という安易な考えはせず、しっかりとした装備をして山菜採りシーズンを楽しんでほしい」と呼び掛けている。

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