北上・西和賀

春届けるかれんな姿 群生地 ミズバショウ見頃【北上】

かれんな姿が春の訪れを感じさせている旧奥寺堰跡に群生するミズバショウ

 北上市村崎野地内にあるミズバショウの群生地が見頃を迎え、訪れた人たちに本格的な春の訪れを感じさせている。

 場所は、雑木林の中の旧奥寺堰跡に群生する「ミズバショウの里」で、市の景観資産に認定されている。3月下旬ごろから日当たりの良い場所を中心に順次咲き始め、幅約5メートル、長さ約300メートルにわたって沢沿いに咲き乱れている。

 花のように見える白い仏炎苞(ぶつえんほう)は葉が変形したもので、中央部には円柱状に花が集まっている。雲の間から青空がのぞいた12日は、前日に降った季節外れの雪が周囲に残る中、訪れた人たちは春の日差しを浴びて純白な仏炎苞を開くかれんな姿に見入った。

 管理する地元の住民組織・村上地区振興協議会は7日に、落ち葉や枯れ枝などを取り除く清掃を行い来訪者を出迎える準備を整えた。

 この地を長年巡視している市自然保護パトロール員の伊藤松男さん(76)=同市村崎野=は「春先に降雪が多かったため雪解け水が十分あり、今年もきれいに咲いているようだ」と話している。生育は例年並みで、4月いっぱいは楽しめそうだ。

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