一関・平泉

賢治の精神 もろともに ミュージアム20周年・東山 イベントで継承誓う【一関】

開館20周年記念イベントデーで、「農民芸術概論綱要綜合」の朗読を披露した賢治を読む会のメンバー

 一関市東山町の石と賢治のミュージアム(菅原淳館長)で21日、開館20周年記念イベントデー(市、市教委主催)が開かれた。宮沢賢治作品の朗読や記念講演などが行われ、「みんなの幸せ」や「農民救済」を願った賢治の精神を関わりが深い東山で継承していくことを誓った。

 同ミュージアムは、晩年に同町の旧東北砕石工場の技師として勤めた賢治の思いや生き方を発信する施設として1999年4月3日に開館した。イベントデーは20周年の節目に合わせて企画され、町内を中心に70人余りが来場した。

 作品朗読では、同ミュージアムで毎月朗読、輪読を行う「賢治を読む会」の佐藤郁子会長らメンバー8人が登壇。「農民芸術概論綱要 綜合」「停車場の向ふに河原があって」の2作品を声高らかに読み上げた。

 メンバーの一人で同ミュージアム元館長の藤野正孝さんが作品を解説。農民芸術概論綱要の一節「まづもろともに-」は、戦後からの復興、村づくりを進めるために地元の青年たちによって町内に建立された賢治詩碑に揮毫(きごう)されていることも紹介した。

 記念講演では、元東山町長の松川誠さんが「石と賢治のミュージアム設立」と題し、開館に至るまでのエピソードを披露。地域の人々の熱意が結実して開館したとし、「賢治の精神がさらに浸透することで、施設が一層光輝くものになる」と語った。整備当時の裏話なども会場を沸かせた。

 盛岡市を拠点に活動する劇団「黒猫舎」による記念公演では、メンバーが「星めぐりの歌」の合唱やハンドベル演奏などを交え「雪渡り」「蛙のゴム靴」「山男の四月」の3作品を朗読した。

 奥州市の山田慎也さん(49)は「作品に対する理解が深まり、とても有意義だった」と話していた。

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