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初の「いわて創造士」称号 県立大 副専攻修了、4人に授与

いわて創造士の称号が授与された(右から)齊藤さん、阿部さん、箱石さん、山田さん

 県立大の副専攻「いわて創造教育プログラム」の第1期生修了証授与式が23日、滝沢市の同大で行われた。鈴木厚人学長が修了した学生4人に「いわて創造士」の称号を授与し、岩手の未来を牽引(けんいん)する人材として活躍することを期待した。

 プログラムは、主専攻として学ぶ各学部の専門領域を生かしながら、地域をテーマに学部の枠を超えて横断的に学ぶことで地域の実情や課題に向き合い、「いわての未来を切り拓く人材」に必要な能力を身に付けることを目的に2016年度にスタートした。

 履修する学生は、地域の大学の特色などを学ぶ「いわて創造入門」(1年次、2単位)をコア科目とし、1~4年次の間に岩手の産業・自然・文化・歴史・課題などを学ぶ「地域志向基盤科目群」と各学部の専門分野を背景に地域への視野を広げる「地域志向専門科目群」からそれぞれ4単位、これまでの学習成果を統合化する「いわて創造実践演習」(2単位)の計12単位を修得する。

 最初の称号認定となったのは、いずれも同大4年生で看護学部看護学科の齊藤りおさん(21)=滝沢市=、社会福祉学部社会福祉学科の阿部瑞生さん(21)=八幡平市=、ソフトウェア情報学部ソフトウェア情報学科の箱石文紀さん(22)=山田町=、総合政策学部総合政策学科の山田美紗さん(21)=一関市=の4人。

 授与式で鈴木学長は「人間として生きていくのに一番いい場所をつくることが岩手の創造。進むべき道を自ら考え、より良い岩手をつくってほしい」と激励した。

 副専攻で伝統工芸品の南部鉄器と盛岡の歴史から人々の中にある価値観について調べた齊藤さんが修了生を代表してあいさつ。「看護学部との授業の両立は大変だったが、地域創生の視点を身に付けることができた。今年度は主専攻として看護学を深く学ぶとともにいわて創造士として副専攻科目で学んだ知識を生かしながら、岩手の医療、地域にどう貢献できるかを見極め、自身の将来を考えたい」と決意した。

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