北上・西和賀

北上ガレット増産 アリーブ 新土産品に手応え

北上ガレットの増産、販路拡大へ意気込む(左から)アリーブの小野寺取締役、古舘社長、髙橋市長

 県内で飲食店を経営するアリーブ(古舘英樹代表取締役社長)の関係者は24日、北上市の新たな土産品として開発した「イタリアンチーズせんべい 北上ガレット」の発売を髙橋敏彦市長に報告。発売から1カ月が経過し売れ行きは順調で、今後増産して販路を拡大していく方針を示した。

 北上ガレットは、県南広域振興局などと連携し来訪者や企業の贈答品として開発。パルメザンチーズと西和賀産米粉、奥州市江刺産の卵白を原料に、手作業で焼き上げた。基本のプレーンをはじめ北上特産のアスパラガス、鬼剣舞をイメージした唐辛子、桜の葉をフレーバーとして使った4種類を商品化。3月15日に発売した。

 北上、盛岡両市のアリーブ5店舗のほかJR北上駅やいわて生協ベルフ北上、いわて花巻空港、クロステラス盛岡内など県内計11カ所で販売。コンパクトな文庫本サイズで北上を紹介するしおりが付き、濃厚なチーズの味わいと合わせて好評を博している。

 24日は古舘社長と開発を担当した小野寺伸也取締役が北上市役所を訪れ、髙橋市長に開発の経緯や販売状況を説明。古舘社長は「特に北上駅とアクセス(北上観光物産館)では非常に好評で、生産が追い付いていない」と報告した。

 試食した髙橋市長は「お菓子では今まで食べたことのない味。アスパラガスや桜の香りが立っておいしい。ビールのおつまみ、お茶請けにもなる」と太鼓判。「大きさも手頃で、土産にちょうどいい。ふるさと納税返礼品などにも活用し、北上を大いに売り込んでいければ」と期待した。

 今後は、いわて銀河プラザ(東京都)や西和賀産業公社などでも販売を計画。一つ一つが手作りのため手間がかかり、急きょパートの人員を増やして増産に対応しているという。古舘社長は「北上で作ったお菓子だけに、ぜひ土産として持ち帰ってほしい」と強調。小野寺取締役も「まずは北上ガレットを覚えてもらい、生産量を安定させバリエーションを増やしたい」と意欲を語った。

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