一関・平泉

湯を求め雪残る山へ 国道342号真湯―須川高原温泉間開通【一関】

冬季通行止めが解除され、真湯ゲートから須川高原温泉方面に向けて出発する車両

 積雪のため冬季通行止めとなっていた一関市厳美町の国道342号真湯-須川高原温泉間(14・9キロ)は26日、規制解除され、大勢のドライバーが秋田県に通じる区間を車で駆け抜けた。春の大型連休前の開通は5年連続。

 同区間は豪雪地帯で2018年11月5日から冬季通行止めとなった。3月25日に除雪が開始され、今月23日に関係機関・団体による合同パトロールで開通日が決まった。

 同日は正午に規制が解除され、同区間を管理する県南広域振興局一関土木センターの職員が真湯ゲートの施錠を外した。その前では早朝から10台余りの車が待機し、合図を受けて次々と出発した。車列の先頭となった児玉勉さん(41)=奥州市江刺=は「開通日に来たのは5年ぶり。上の方に行けば雪の回廊が見られる。楽しんでドライブしたい」と話し、須川高原温泉方面に向けてハンドルを握っていた。

 同日は秋田側でも国道342号の岩手県境からゲートまでの区間で冬季通行止めが解除された。当面は積雪や路面凍結などの恐れがあるため、午後5時から翌日午前9時まで夜間通行止めとなる。真湯ゲートから須川高原温泉方面への進入は午後4時から規制される。

 岩手、秋田県境にある須川高原温泉は日帰り入浴、宿泊とも受け入れ態勢が整い次第、営業を開始する方針という。栗駒山荘は同日、営業を開始した。

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