奥州・金ケ崎

春、雅に彩る はやし屋台 奥州・水沢 日高火防祭

日高火防祭の締めくくりに水沢駅通りを練り歩くはやし屋台(2019年4月29日)

 奥州市水沢の日高火防(ひぶせ)祭は29日、中心市街地で本祭が行われた。9町組のはやし屋台が雅やかな音曲を奏でながら運行。好天に恵まれた絶好の祭り日和に多くの観光客も詰め掛け、通りは華やかな雰囲気に包まれた。

 江戸時代に起きた大火を受け、水沢留守家の当主が火伏を祈願したことで始まった祭り。演奏される屋台囃(ばやし)は県の無形民俗文化財に指定されている。

 運行に先立ち日高神社の参道前では遙拝式が行われ、及川右日高神社火防祭保存会長は「関係者の願いが通じて素晴らしい天気となった。みんなで元気に楽しくお祭りをして平成を閉じたい」とあいさつ。神事で祭りの安全を祈願した後、各町組の屋台が左右に向きを変えながら一斉に太鼓と三味線を演奏する「揃い打ち」を披露した。

 本格的な運行は午後からで、各屋台は纏(まとい)振りの先導で市役所付近を出発。祭りの主役の「お人形さん」と呼ばれる女児らが「ヘーヨー」と声を合わせてばちを振り、観衆の注目を集めた。

 このほか会場では、今年度の奥州水沢42歳厄年連「輝馬伝(こうまでん)」、同25歳厄年連「颯亥迅(ふういじん)」が堂々と創作演舞を披露。水澤神輿(みこし)輿和會のみこしも練り歩いた。夜にはJR水沢駅前と駅通りで全はやし屋台がそろっての「揃い打ち」と「相打ち」が行われ、平成最後の火防祭を締めくくった。

momottoメモ

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