花巻

温かい人柄 にじむ期待感 天皇陛下即位 16年、るんびにい美術館訪問 三井理事長が回顧【花巻】

皇太子時代に新天皇陛下が訪れたるんびにい美術館で説明に当たる三井理事長(右)=2016年10月21日

 1日に即位された新天皇陛下は2016年10月、第16回全国障害者スポーツ大会「希望郷いわて大会」開会式に出席するため来県された折、花巻市星が丘のるんびにい美術館を訪問されている。同美術館を運営する社会福祉法人光林会の三井信義理事長はその際、皇太子だった新陛下に展示作品や施設概要などを説明した。記憶は今も鮮明といい、その温かい人柄と令和の時代に期待感をにじませている。(中部支社・横島正紀)

 訪問は16年10月21日、時間にして30分弱。三井理事長は市民の歓迎でいつになくにぎやかな美術館前で新陛下を出迎え、同法人施設などを利用する障害者6人の作品が並ぶ館内に入った。

 周囲に警備担当らはいたが、説明時は新陛下と1対1。三井理事長は緊張で「周りを見る余裕なんて全くなかった」と苦笑する。それでも言葉を交わすうちに徐々に落ち着き、共に笑顔で会話する場面もあったという。

 作品や障害者アートについての説明に時間が割かれた一方、新陛下は東日本大震災の話題になると「本当に大変な思いをされたんですね」と気遣い、社会福祉に携わる職業については「大変なお仕事。どうか頑張ってください」と励まされたという。三井理事長はその印象を「優しく穏やか、そして気品のある方。いたわりの言葉がありがたかった」と回想し、即位には「これから新たなものをつくり上げていかれると思うが、変わらず、われわれに親しみある陛下でいらしてほしい」と望んでいる。

◇  ◇

 新天皇陛下は皇太子時代の2016年10月21日から23日まで第16回全国障害者スポーツ大会「希望郷いわて大会」の開会式出席などのため本県を訪問。北上市の北上総合運動公園陸上競技場で開催された式では、同年8月に本県などを襲った台風10号の犠牲者に哀悼の意を示された上で大会を通じて障害者への理解が広がることを願った。

 滞在中は花巻市で開かれたいわて大会県選手団の激励会に出席。開会式に続き奥州市総合体育館で卓球競技とサウンドテーブルテニス競技を観戦し、競技運営を支える高校生や学生、ボランティアとも交流された。一関市総合体育館でもバスケットボール競技を視察し、平泉町の中尊寺と毛越寺も見学された。

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