熱気 最高潮 2000人が大パレード 江刺甚句本まつり【奥州】
第46回江刺甚句まつりは最終日の4日、「本まつり」が奥州市江刺で行われた。主役を担う42歳年祝連燎仁(りょうじん)会(吉田智哉会長)、25歳年祝連魁桜伝(かいおうでん)(若生展平会長)は岩谷堂地区内を巡ってオリジナル曲などを上演。町内屋台の巡演や地域を代表する郷土芸能・江刺鹿踊(ししおどり)の「百鹿大群舞」、江刺甚句大パレードも行われ、町並みをまつりのにぎわい一色に包み込んだ。
燎仁会は会員約130人により江刺甚句とオリジナル曲「かがりび」を、魁桜伝は会員約140人が出演して江刺甚句の組甚句とオリジナル曲「魁輝(かいき)伝承」を披露。まつりの成功と地域への感謝、盛り上げに情熱をみなぎらせ、心を一つにした会員らが躍動し、観衆を楽しませた。
岩谷堂地区内では8台の町内屋台が運行され、江豊会によるみこし渡御も実施。大通り公園内のおまつり広場では江刺地域団体や年代連、消防団、奥州市水沢、前沢の厄年連などによる演舞、演奏のステージが会場を盛り上げた。
江刺地域の鹿踊団体による百鹿大群舞は同広場前を出発し、中町、川原町、六日町を巡りながら実施。太鼓を打ち鳴らし、ささらを振り上げながらの勇壮な演目は、沿道を埋めた見物客の目を引き付けた。
江刺甚句大パレードは両年祝連など2000人余りの踊り手が通りを埋め、まつりの熱気は最高潮に達した。