花巻

旬のホヤ よりおいしく 料理教室 さばき方、レシピ紹介【花巻】

朝採りの殻付きホヤのさばき方を体験する参加者

 花巻市西宮野目の綾里漁業協同組合アンテナショップ「りょうり丸」が主催する「初夏の三陸を味わう料理教室」は23日、同店で開かれた。市内外の参加者17人が、この日の朝水揚げされた新鮮なホヤをさばき、旬を迎えた海の幸に舌鼓を打った。

 大船渡市綾里出身の山下聖人店長(30)が講師を務め、「鮮度の良いものを選ぶことが大事」「ホヤの中の水分を全部抜かないように」などのポイントを交えて包丁を入れる方向や下処理などを説明。綾里産の殻付きホヤ約50個を使い、梅肉を使ったシソ巻きフライや炊き込みご飯、ホヤ酢、ホヤのお吸い物などを調理した。本マグロのさばき方や刺身の切り方、だしの取り方の実演・解説もあり、地元の山菜やデザートなど多彩な献立がテーブルに並んだ。

 花巻市円万寺の髙野橋朋子さん(40)は「ホヤをさばくのは初めてだったけど、こつをつかんだら簡単にできた。買って家でもやってみたい」と手応えをつかんでいた。

 同店は内陸の人たちや観光客においしい魚介類を提供することで、東日本大震災からの復興、沿岸と内陸の結び付きなどにつなげようと2016年にオープン。山下店長が、内陸でホヤが好んで食べられていることを実感し、鮮度の良い状態で味わってもらおうと初めて料理教室を開催した。

 大船渡市で漁師をする義兄の協力も得た企画といい、山下店長は「食の先に笑顔があるというのをテーマに飲食業をやっている。協力してご飯を作って皆さんに楽しんでもらい、やったかいがあった」と喜んでいた。

momottoメモ

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