若手技術者の育成応援 県電気工事業組合など 黒工へ実習資材【北上】
県電気工事業工業組合(平野喜嗣理事長)と県電業協会(松橋武志会長)は28日、北上市村崎野の県立黒沢尻工業高校(三田章徳校長、生徒663人)に実習用資材を贈った。電気工事士の資格取得を目指す電気科の生徒が授業などで有効活用する。
同組合と同協会は2007年から県内の工業高校に経済的支援として、電気資材の提供を行っており、今年は実習で使う新品の電線36巻(3600メートル分)を贈った。
贈呈式が同校で行われ、同科の2年生31人と、同組合と同協会の花巻、北上の両支部の役員ら合わせて5人が出席。同組合の照井寛幸副理事長ら2人が三田校長と生徒代表の志田涼介さん(2年)に資材を手渡した。
照井副理事長は「地域では若手技術者を必要としている。高校生のうちに資格を取得してもらい、ぜひ地元の技術者となってほしい」と期待を寄せ、志田さんは「応援いただいたことを忘れず、全員合格を目指して頑張る」と意気込みを語った。
同校は同工事士の養成を目指し、在学中の試験合格を推進している。三田校長は「貴重な電気資材を贈っていただきありがたい。心置きなく試験の練習に励むことができる。皆さんの熱意が伝わり、地元に貢献できる生徒が多く出るようになれば」と感謝した。
同工事士の試験は2種が6、7月、1種が10、12月に行われる。同校では2種100%、1種80%の合格率を目標に掲げている。