愛情込めた看板商品 エーデルワイン五月長根葡萄園 関係者が出発式【花巻】
花巻市大迫町のエーデルワイン(藤舘昌弘代表取締役社長)は31日、「五月長根葡萄(ぶどう)園 2018 白」の発売出発式を行った。認定農家による良質なブドウを厳選使用した同社を代表する白ワインで、関係者が好調な売れ行きや愛飲者の拡大を期待して送り出した。県内の主要酒販店やスーパーなどで1日に発売される。
同社前で行われた式には社員や生産農家ら約50人が出席した。藤舘社長は首相官邸における夕食会で同ワインで乾杯したことや、国際コンクール金賞獲得の好成績などに触れ、「農家の皆さんの思い、花巻、大迫の愛を込めたワイン。全国、全世界の方々に飲んでいただくことを願う」とあいさつ。関係者によるテープカットの後、ワインを積み込んで出発する車両を全員で見送った。
五月長根葡萄園は、同町のエコファーマー認定農家が栽培したリースリング・リオンを使用。1982年にワイナリー裏山を開墾して植栽し、86年の販売スタートから今回で34回目となる。
同社によると、2018年のブドウ生産は春先から天候に恵まれて日照時間が多く、降水量は少なめで推移。収穫時期に台風や曇天に見舞われたが、栽培者の対処などにより平年並みに良質なブドウで仕込むことができたという。
同ワインはグレープフルーツやリンゴを感じさせる爽やかな香り、切れのある酸味と果実味のバランスなどが特長で、出荷先は県内が約8割に上る。
製造本数は720ミリリットル(税抜2077円)が約2万5000本、360ミリリットル(同1059円)が約9000本。31日までに720ミリリットル1500本、360ミリリットル690本を出荷した。
ワインに関する問い合わせは同社=0198(48)3037=へ。
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