一関・平泉

熱陶甲子園 担い手発掘・育成へ初開催 8月10、11日 藤沢野焼祭【一関】

縄文の炎・藤沢野焼祭2019「熱陶甲子園」をPRするポスター
熱く作陶

 藤沢野焼祭(のやきまつり)実行委員会(千葉均実行委員長)は、一関市藤沢町で8月に開く「縄文の炎・藤沢野焼祭2019」の目玉イベントとして、全国の高校生を対象とした初の「熱陶(ねっとう)甲子園inFujisawa」を催す。次代の担い手を発掘・育成するとともに、ネット世代の情報発信力を借りてPRを強化し、来夏で45回の節目を迎える祭りのさらなる発展を目指す。

 祭りは8月10、11の両日に同町藤沢の藤沢運動広場「特設縄文村」で開かれる。近年は参加作品が減少傾向にあり、同祭を末永く続けていくために担い手の発掘・育成が不可欠であることから2019年度いちのせき元気な地域づくり事業の採択を受けて「熱陶甲子園」を催し、高校生を対象とした作陶の普及に力を入れる。

 同甲子園の審査員の一人として縄文時代をテーマとしたフリーペーパー「縄文ZINE」を発行しているニルソンデザイン事務所代表の望月昭秀さんを迎えるなど、話題づくりにも余念がない。同誌は毎号3万部を発行し、全国各地で配布。本県では一戸町の御所野縄文博物館などで配布している。

 また、ネット世代の高校生が多く参加することで、インターネット交流サイト(SNS)への投稿などにより、祭りに関する情報が広く発信され、祭りのイメージアップや知名度向上につながるものと期待される。これと連動し、実行委では動画投稿サイト「ユーチューブ」なども活用し、前景気をあおることにしている。

 町内に勤務する市職員手作りのPRポスターも完成。書道師範の女性職員が「熱陶甲子園」のタイトルを揮毫(きごう)し、イラストの得意な男性職員が土器の制作に熱中する女子高校生と完成した埴輪(はにわ)を持つ男子高校生を描いた。

 実行委では東北地方の全ての公私立高校へ案内状を送付することにしている。また、公式ウェブサイトに同甲子園専用の参加申し込みフォームを設けて利便を図る。

 祭りでは他にも関連イベントとして、国際的に評価が高いプロダンサーSHUHOさんの振り付け指導による「ダンスパフォーマンス・イン・フジサワ」も前回に引き続き催す。こちらも若者を中心に再び話題となりそうだ。

momottoメモ

▲3会場で制作指導会 出品申し込み来月1日から 藤沢野焼祭

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