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伝統行事をPR チャグチャグ馬コ前祝祭【岩手】

記念撮影をする「チャグチャグ馬コ前祝祭」の来場者

 毎年6月の第2土曜日に開催される伝統行事「チャグチャグ馬コ」の前祝祭が2日、盛岡市内で開かれた。色とりどりの豪華な装束をまとった馬との写真撮影や触れ合いを通じて、関係者が間近に迫った伝統行事をPRした。

 市が主催、チャグチャグ馬コ保存会、チャグチャグ馬コ振興協賛会が共催し、JR盛岡駅滝の広場とイオンモール盛岡の2カ所で開かれた。

 このうち同滝の広場には、華やかな馬具や装束を身に着けた5頭の馬が登場。家族連れ、列車やバスの乗降客が足を止め、馬に触れたり、写真を撮ったりした。

 友人3人でライブコンサート帰りに立ち寄った埼玉県熊谷市の加藤優子さん(58)は馬と写真に納まり、「来週に行事があることは知っていたが、まさかきょう(チャグチャグ馬コを)見られるとは思っていなかった。大きくて迫力あり少し怖かったが、かわいいですね」と腕をなめる馬の様子に感激していた。

 会場では盛岡民踊研究会と盛岡民踊愛好会遊佐会の会員が民謡に合わせた手踊りを披露し、祭りの雰囲気を盛り上げた。

 今年のチャグチャグ馬コは8日に行われる。滝沢市の鬼越蒼前神社を午前9時30分に出発し、盛岡市中心部までの約14キロの道のりを鈴の音を響かせながら4時間ほどかけて練り歩く。市商工観光部観光交流課の佐山啓介主事は「初夏の風物詩で80頭ほどの馬が行進することでみちのくの馬事文化を伝える行事。たくさんの人に興味を持って見てほしい」と話す。

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