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三陸の食材発信に意欲 国際ガストロノミー会議 参加シェフ2人が知事表敬【岩手】

三陸国際ガストロノミー会議を前に、達増知事(中央)を表敬訪問したフレイタス氏(右)と山口氏

 宮古市で10、11の両日に開かれる料理の国際会議「三陸国際ガストロノミー会議2019」に出席するシェフ2人が4日、県庁に達増拓也知事を表敬訪問した。国内外のシェフや農林漁業関係者との交流を通じ、三陸地方の食の魅力を世界に発信していく意欲を新たにした。

 同会議は、東日本大震災に伴う国内外からの支援に感謝の意を表し、ガストロノミー(美食術・食文化)の視点から三陸の魅力を再認識する機会として開催。国内外のシェフや料理専門家、県内の農林漁業関係者らが出席し、県産食材や食品の背景にある風土、文化を広くアピールする。

 会議に出席するシェフら13人のうち、ルシア・フレイタス氏(スペイン)と、フランスに店を構える山口杉朗氏の2人が県庁を訪問した。フレイタス氏は「三陸の食材やその生産者を知ることは、外にいる私たちにとって非常に重要だ。地域振興をこうした形で支援できるのは大きな喜びでもある」と感謝。山口氏は「会議ではいろいろな国のシェフがいるので、それぞれの見方も違う。さまざまな発見があり、県とシェフにとって実りのあるものになるだろう」と期待感を示した。

 達増知事は、被災地復興を進めるためには、地場産食材を生かした食の力が必要だと強調。「今回の会議を通じて三陸の豊かな食を県外の人に知っていただき、新しい料理の可能性を切り開いてほしい」と呼び掛けた。

 フレイタス氏と山口氏は同会議のほか、5~8日に沿岸13市町村を巡るキャラバンに参加。生産者と触れ合い、三陸の食に理解を深める。

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