一関・平泉

「全国もちフェス」 サミット改め、来年時期変更 実行委 春の目玉イベントに【一関】

人気のイベントとなったもちサミット。2020年からはもちフェスティバルと名称を変更し、開催時期も春に移行する=2018年10月、一関市

 一関市を会場に全国のアイデア餅料理を一堂に集め、毎回人気を集めている「全国ご当地もちサミット」(実行委主催)が、2020年にこれまでの秋開催から春に時期を移行し、名称も「全国もちフェスティバル」に改めて生まれ変わることになった。秋は市内でイベントが数多くある一方、春にはあまりないことで、目玉企画としてアピールしていくことが狙い。会場も周辺が桜で彩られている同市狐禅寺の市総合体育館とし、花見とともに一関の餅食文化を堪能してもらう。

 もちサミットは、一関地方の餅食文化の情報発信と餅による地域おこしを目指し、市やJA、関係団体などでつくる実行委が12年度から開催。全国各地から集まったさまざまなアイデア餅料理が提供され、毎回多くの人たちでにぎわう市の恒例行事になっている。

 18年は10月27、28日に開催され、26業者(団体)が出店して趣向を凝らした餅料理を提供。来場者による投票の結果、地元の県立大東高校模擬会社DjoBの「とりもっちーバー」が初のグランプリに輝いた。2日間で2万4366人が来場し、飲食費、グッズ購入費、宿泊費、交通費に関するアンケートやヒアリングでの調査では6771万円の経済効果があったとされた。

 人気イベントとして定着してきたが、秋には市内で一関地方産業まつり商工祭・農業祭や一関・平泉バルーンフェスティバルなど大型イベントが目白押しとなっていることで、市民からは「イベントが重なっていて行けない」、出店業者からも「他のイベントもあって出店が難しい」などという声が上がっていたのが現状。一方で春には目立ったイベントが少ないことから、実行委では開催時期を春に移行することを決めた。会場の市総合体育館周辺には一関遊水地記念緑地公園など桜が数多く植樹されていることから、開催は開花時期に合わせて4月下旬として花見とともに楽しんでもらう。

 さらに、名称についても市内では夏に全国地ビールフェスティバル、秋に一関・平泉バルーンフェスティバルがあるため、もちフェスティバルに改称することで「三大フェス」として市内外に売り込み、相乗効果を目指すこととした。

 実行委では今後PRを含めて準備作業を進めていく方針で、松本数馬実行委員長は「一関にも桜の名所が多くあり、もちフェスティバルと一体でPRしながら来場者の満足度も高めていきたい」と語っている。

momottoメモ

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