奥州・金ケ崎

ブラックホール菓子に 水沢組合 7社が商品開発へ【奥州】

開発した商品に共通して使用する小包装のデザインイメージ

 奥州市の水沢菓子組合(千葉亮組合長)は、ブラックホールをイメージしたオリジナル商品の開発をスタートさせる。史上初めてブラックホールの撮影に成功した国際研究プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)」で、日本の研究者代表を務めた国立天文台水沢VLBI観測所(同市水沢)の本間希樹所長の思いを受けた取り組み。会員7社が和菓子、洋菓子、米菓、パンなどそれぞれの特徴を生かした商品を開発し、8月に同観測所などで開催されるいわて銀河フェスタで発表、販売を開始する計画。

 本間所長が世話になった地元に少しでも貢献したいとの思いから、ブラックホールに関連する商品開発について、同組合に優先的に話を持ち込んだ。同組合は「水沢菓子組合ブラックホールプロジェクト」として商品開発に取り組むことを決めた。

 本間所長は「ブラックホールはドーナツに見えるといわれているが、私は『大福』の輪切りだと説明している。開発した商品が、長く水沢で研究していることを知ってもらえるツールになればうれしい」と完成に期待を寄せている。

 同組合では同フェスで開発した菓子の完成を発表し、販売を開始するほか、7種類をセットにしたプレゼントについて検討している。同組合は共通して使用する小包装紙のイメージを考案した。

 千葉組合長は「ブラックホールの話題で盛り上がっている中、本間所長に話をいただきありがたい。組合員一丸となってプロジェクトを成功させたい」と意欲を見せている。

momottoメモ

本間希樹所長
▲ブラックホール撮影報告会で、ブラックホールが球状で立体的なことの例えに「イチゴ大福のような感じ」などと説明した本間希樹所長

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