一関・平泉

ハナショウブ色鮮やかに 毛越寺あやめまつり開幕【いわて瞬感】

梅雨の合間の青空の下、見頃を迎えた毛越寺あやめ園のハナショウブ

 平泉町の毛越寺(藤里明久貫主)で20日、あやめまつりが開幕した。境内の浄土庭園西側に設けられた広さ約30アールのあやめ園ではハナショウブが紫や白、黄色など鮮やかな花を咲かせ、訪れた参拝客らの目を楽しませている。7月10日まで。

 本堂で一山の僧侶や御詠歌衆による花供養法要が営まれ、梅雨の合間の青空が広がる中、僧侶があやめ園そばにある開山堂や常行堂までを練り歩き読経。21日間にわたるまつり開幕を告げた。

 園内のハナショウブは温暖な天候の影響もあり例年より早く開花し、現在はわせ種がちょうど見頃。大船渡市から20年ぶりに訪れたという櫛引勝代さん(74)は「毛越寺のあやめ園は、さまざまな種類の花が群生し一斉に咲く姿が美しい」と満足げな表情で語った。

 まつり期間中は、週末を中心に邦楽演奏会(23日)、国指定重要無形民俗文化財「延年の舞」公演(30日)、子供写生大会(7月7日)などの催しも予定されている。

 同寺のあやめ園は、1953年に町民の発案でハナショウブを植えたのが始まり。翌年には明治神宮から100種、100株を譲り受けてその後も種類を増やし、現在では300種、3万株が毎年花を咲かせている。

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