北上・西和賀

季語探し感性豊かに 詩歌文学館 こども俳句教室【北上】

詩歌の森公園を散策しながら季語を探す参加者

 日本現代詩歌文学館の「こども俳句教室」夏の部は23日、北上市本石町の同館で開かれた。子供たちが夏の季語となる題材を見つけて作句に励み、五・七・五の奥深さに親しんだ。

 教室は2010年に始まり、今年で10年目。子供に俳句の魅力を伝えようと、夏と秋にそれぞれ2回ずつ開いている。講師は俳人・絵本作家の小林輝子さん(85)=西和賀町=らが務め、同日午前中の小学生クラスには、市内を中心に男女19人が参加した。

 夏の部2回目となった今回は、初回に詠んだ句を小林さんが講評。子供たちの感性の豊かさに感心しながら、「一句に季語は一つだけ入れるように。句を作ったらじっくりと推敲(すいこう)してほしい」とアドバイスした。

 屋外に繰り出した子供たちは、同館に隣接する俳人山口青邨の復元宅・雑草園や詩歌の森公園を散策し、素材となる風物を集めた。その後、俳句のルールに気を付けながら見つけた夏の季語を使って句をしたためた。

 小林さんは「子供のうちから基礎を身に付けておくことが大事になる。句に表れる小学生の素直さがとてもよい」とうれしそうに話していた。

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