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広がる自然 全国へ 栗駒焼石ほっとライン 173人 ペダル懸命に【岩手】

初開催された栗駒焼石ほっとライド2019。雨の中、勢いよくスタートを切るロングコースの参加者=骨寺村荘園交流館

 一関市、奥州市、平泉町をロードバイクで走るイベント「栗駒焼石ほっとライド2019」(実行委主催)は30日、両市を通る栗駒焼石ほっとラインなどで初めて開催された。あいにくの雨に見舞われたものの、ロング、ショートの2コースに県内外から173人が参加。参加者はコース途中の休憩場所(エイド)で振る舞われる地元食材を使った料理を味わいながら、サイクリングを楽しんだ。【一関社会面に関連】

 イベントは、2015年9月に全線開通した栗駒焼石ほっとライン(総延長15・9キロ)を活用し、栗駒山から焼石連峰に広がる自然の魅力を全国に発信しようと、民間団体主導の事業として企画された。

 同日は発着点となる一関市厳美町の骨寺村荘園交流館(若神子亭)で開会式が行われ、あいさつで実行委の五十嵐正一会長は「コース沿いには施設や史跡、きれいな景観がある。各エイドには地元の特産品を中心とした食事も用意している。地域の皆さんと会話しながら楽しんで回っていただきたい」と参加者を歓迎した。

 ショートコースは、骨寺村荘園遺跡から奥州市衣川に続く県道を経て毛越寺や厳美渓などを通る約45キロ。ロングコースは、同遺跡から国道342号を経由して同ライン、同市胆沢の奥州湖、胆沢ダム、同市衣川の古都の遊食などを巡る約85キロ。

 このうち、ロングコースは最初のエイドを経由して祭畤大橋近くの同ライン南端から北上。参加者は降雨の中を仲間同士励まし合いながら懸命にペダルをこいでいた。

 仲間3人でロングコースに参加した宮城県柴田町の金井聡さん(40)は「初めて走ったコースだったが、ほっとライン最初の上り坂は上級レベルのきつさ。ヒルクライムの大会前にいい練習になった。雨で景色を楽しむことができなかったが、エイドで出された食べ物はどれもおいしくいただいた。また参加したい」と話していた。

 菅原武成実行委員長は「雨で開催が危ぶまれたが、幸いにも風がなかったので開催できて良かった」と語り、参加者がゴールするたびに拍手で迎え入れていた。

momottoメモ

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